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双頭の船

大事なのは土の匂いだ。

巨大な波が押し流した町、空が落ちて壊れた土地――災厄に見舞われた沿岸へ、舳先と艫が同じ形をした双頭のフェリーは失恋したての青年と中古自転車を載せて進む。小さなフェリーは、拳銃を持った女や金庫破りや熊と繋がる男などが次々と乗り込み、200人のボランティアと被災者たち、命を失った人々や動物たちを迎え入れ、やがて大きな船となり...。東日本大震災の現実をつぶさに見つめた著者による、被災地再生への祈りに満ちた魅惑の物語。

【著者】
池澤夏樹
1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。以後多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』『カデナ』『アトミック・ボックス』など。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生む。2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。
http://www.impala.jp
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電子書籍販売日
2016/04/07 00:00
紙書籍販売日
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ページ数
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