和久井健原作『東京卍リベンジャーズ』の実写映画第2弾『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』が、4月21日(金)から公開されます。新キャストとして、場地圭介役の永山絢斗・羽宮一虎役の村上虹郎・松野千冬役の高杉真宙が加わり、大きな反響がありました。
今回の映画「血のハロウィン編」では、マイキーこと佐野万次郎のバイク「バブ」が物語のキーとなっています。映画の本予告では、東京卍會の初代メンバーがバイクで登場するシーンも再現されていそうな様子。今回は、実写映画がより楽しめるように、東京卍會(とうきょうまんじかい)初代メンバーの愛車をご紹介します。メンバーと愛車の個性にもご注目ください!
目次
『東京卍リベンジャーズ』のあらすじ
2021年に公開された実写映画『東京リベンジャーズ』。主演の北村匠海をはじめとした豪華俳優陣が起用され、キャラクターの再現性の高さや迫力あるアクションシーンが話題となり大ヒットしました。
第一弾の映画では、原作漫画の1巻から4巻の内容が映画化されています。映画では高校時代にタイムリープしていますが、原作では中学時代が舞台という違いがあります。ここでは、原作漫画のあらすじを簡単にご紹介します。
26歳フリーターの主人公・花垣武道は、中学時代の彼女・橘日向(たちばな・ひなた)と弟の橘直人が東京卍會の抗争に巻き込まれて死亡したことをニュースで知ります。人生の全盛期だった頃を思い出し、うだつの上がらない今の生活を憂いながら駅のホームを歩いていると、何者かに線路に突き落とされ……。気がついたら中学2年生の姿になっていました。

1巻第1話「Reborn」より
今の状況が走馬灯だと思っている武道は、当時不良だった友人たちと暴走族「東京卍會」の不良グループとけんかをし、半殺しにされます。橘日向のことを考えながら失意に暮れていると、偶然日向の弟の直人に出会います。信じてもらえないと思いながらも事のいきさつを話した武道は、12年後に日向を守ってほしいと伝えて握手を交わします。
目が覚めると、武道は12年後に戻っており、大人になった直人が目の前にいました。武道がタイムリープして未来を変えたと伝える直人。中学時代に出会った武道の伝言を信じて直人は刑事になりましたが、事件当日、日向を守れず直人だけが生き残ったのでした。
タイムリープのトリガーは「直人と武道の握手」。日向を殺した東京卍會を変えるため、武道は再び過去に戻ります。

1巻第2話「Resist」より

【講談社販売部驚愕!空前の重版!】実写映画化で話題!『新宿スワン』作者の和久井健が贈る、最新巨編!!ダメフリーター花垣武道は、ある日ニュースを見ていると、最凶最悪の悪党連合’東京卍會’に、中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人が殺されたことを知る。壁の薄いボロアパートに住み、レンタルショップでバイトしながら6歳年下の店長にこき使われる日々。人生のピークは確実に彼女がいた中学時代だけだった……。そんなどん底人生まっただ中のある日、突如12年前へタイムリープ!!恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、人生のリベンジを開始する!!【各方面から称賛の声!!】2017年の新連載で1番売れたサスペンス漫画!&2017年の新連載で1番売れたタイムリープ漫画!!LINEマンガ総合ランキング1位獲得!!ホリエモンが選ぶ今読むべき漫画11選ノミネート!!鈴木達央 VS. 島崎信長!? 一人三役で熱い掛け合いをした最新PVがYoutubeで公開中!!「鈴木達央 島崎信長 東卍」で検索!!
東京卍會の初代メンバーのバイク
タイムリープした武道は、東京卍會(以降、東卍(トーマン))の総長・マイキーこと佐野万次郎など、設立当初の初代メンバーと出会います。未来の東卍は凶悪な犯罪組織。しかし、武道から見た過去のマイキーは「不良」だけど「悪いやつ」では有馬線。何がきっかけで東卍は変わってしまったのかーー。それには初代メンバーの間で因縁となったある事件が関係していました。
原作漫画の5巻から8巻には、東卍設立当初の事件や、それが発端となった抗争「血のハロウィン」が収録されています。初代メンバーがぶつかり合う熱いエピソードなので必見です。
ここでは、最新映画「血のハロウィン編」にも登場する初代結成メンバーたちのキャラクターと愛車(バイク)をご紹介します!

5巻第42話「Once upon a time」より
佐野万次郎(マイキー)の「Dio」&「ホーク CB250T」

東卍の総長・マイキーこと佐野万次郎。不良たちをまとめており、「無敵のマイキー」と恐れられています。実写版では俳優・吉沢亮が演じています。
けんかが強く、怒らせたら一番怖い人物ですが、普段は甘い物が好きだったり、使い古したタオルを握りしめないと寝られないような子どもっぽい一面も。親友の副総長・ドラケンにいつも甘えています。
ちなみに、「JC・JK流行語大賞2021上半期」の3位になった言葉「ひよってるやついる」の元ネタもマイキーの台詞です(2巻の11話)。

6巻第43話「In those days」より
そんなマイキーが東卍設立当初に乗っていたのはホンダの「Dio」通称ホーク丸。
ホンダの「ホーク CB250T」通称バブがほしいマイキーは、ほかの単車に乗るのを我慢し、原動機付自転車のDioに乗っていました。
特攻服で50CCのDioに乗っているので、ときには知らない不良から絡まれることも……。Dioを壊そうとする不良たちの攻撃を体を張って止める場地圭介を見たマイキーは、思わぬ行動に出ます。

6巻第43話「In those days」より
仲間を傷つけられてキレたマイキーは、自らバイクを壊し、不良たちをボコボコにします。物よりも仲間が大切だと証明したマイキーのかっこよさが伝わるシーンです。

4巻第27話「Regain」より
その後マイキーはバブを手に入れますが、初代メンバーが決裂することになった悲しい事件も、バブが引き金になっており……。
1977年に発売されたホーク CB250Tは、排気音が「バブー」と聞こえることから「バブ」と呼ばれるようになったそうです。マイキーが走っている描写にも「バブー」と書き文字が入っているシーンがあるので、ぜひ注目してみてください!
龍宮寺堅(ドラケン)の「ZEPHYR 400」

東卍の副総長・ドラケンこと龍宮寺堅。左のこめかみにあしらった竜の入れ墨が特徴です。本当の両親はおらず、風俗店で育ちました。大きな体格にいかつい髪型で見た目は一番怖いですが、仁義を大切にする東卍の心のような存在。暴走しがちなマイキーに唯一進言でき、面倒見のよい兄貴的な立ち位置です。愛称は「ドラケン」ですが、マイキーだけ「ケンチン」と呼んでいます。実写版は、俳優・山田裕貴が演じ、奇抜な髪型を精巧に再現されていました。

8巻第63話「One for all」より
そんなドラケンが日本一と誇る愛車は、カワサキの「ZEPHYR 400」。1989年に販売されたゼファーは平成の名車と呼ばれています。ヤンキー漫画『湘南純愛組!』や『GTO』の主人公・鬼塚英吉も代々ゼファーを愛用。ほかにも『特攻の拓』など、さまざまなヤンキー漫画に出てくるので、当時の人気がうかがえます。
実写映画の第1弾でも、ドラゴンをあしらったドラケンのゼファーが登場しました。最新映画でも登場するのか気になりますね。
場地圭介の「GSX250E」

東卍の壱番隊隊長・場地圭介。マイキーとは家が近所の幼なじみ。マイキーの祖父が指導する道場で一緒に空手を習っていたので、けんかの腕もピカイチです。
「血のハロウィン編」では登場シーンが多い重要な人物。映画では永山絢斗が演じていて、公開ビジュアルでは長髪でワイルドな雰囲気が見事に再現されていました。

8巻第63話「One for all」より
そんな場地が誇る愛車はスズキの「GSX250E」通称ゴキ。バイクブーム真っ盛りの1980年に発売されたバイクで、初期型は見た目がザリガニっぽいという理由から「ザリ」と呼ばれていました。そして1983年にモデルチェンジされたのが「ゴキ」と呼ばれる後継機です。名前の由来は、あの黒光りする虫……だそうです。
場地の愛車は壊れて捨ててあったゴキを地道に修理したもの。器用な一面があったのかもしれませんね。
三ツ谷隆の「インパルス」

東卍の弐番隊隊長・三ツ谷隆。母親の代わりに幼い妹たちの面倒を見ていたので、世話焼きな一面があるお兄さんキャラです。学校ではなんと手芸部の部長を務める一面も。実は、東卍初期メンバーの特攻服は三ツ谷が仕立てたものでした。暴走族の顔と繊細で優しい素顔のギャップにときめく女性ファンも多いのではないでしょうか。
映画では、俳優の眞栄田郷敦が銀髪にして演じています。第一弾の映画では、ビジュアルのよさと演技力の高さから、SNS上で「三ツ谷に合っている」と好評でした。

8巻第63話「One for all」より
そんな三ツ谷が子猫ちゃんと愛でるバイクはスズキの「インパルス」です。1982年に初代が発売されました。作中で描かれているタンクとラジエーターから、三ツ谷が乗っているのは1994年に発売された3代目の「GK79A」だと思われます。ネイキッドバイクの中でも比較的乗りやすいタイプなので、幅広い層から愛用されています。
林田春樹(パーちん)の「CBX400F」

2巻第11話「Reburn」より
東卍の参番隊隊長・パーちんこと林田春樹。武闘派の参番隊を率いる切り込み隊長です。見た目は怖く、考えるより先に手が出てしまうタイプですが、友達が傷つけられたことを自分ごとのように怒り、敵を討とうする熱い男でもあります。

8巻第63話「One for all」より
そんなパーちんが最強とうたう愛車は、ホンダの「CBX400F」です。
カワサキが1979年に発売した「Z400FX」がきっかけで、80年代には4気筒のバイクブームが起きていました。ライバル社が次々と4気筒400CCモデルを発売する中、ホンダが打ち出したニューモデルが、世界最新クラスの機能が搭載されたCBX400Fでした。本機は一躍ベストセラーになり、生産が終了し40年近く経った今も伝説のバイクとして根強い人気を誇っています。
羽宮一虎の「KH400」

芭流覇羅(ばるはら)のナンバー3・羽宮一虎。個性的な髪型に虎の入れ墨がトレードマーク、泣きぼくろに色気がある美形キャラです。東卍の初代メンバーですが、反東卍勢力たちにより結成された暴走族・芭流覇羅に所属しています。
場地と同じく、「血のハロウィン編」では重要な人物。初代メンバーが、どうして敵対するグループにいるのか……。詳しくは、映画もしくは漫画でご覧ください。

8巻第63話「One for all」より
そんな一虎の愛車は、カワサキの「KH400」通称ケッチ。KHシリーズは軽くてハイパワーな2ストローク3気筒のエンジンを搭載しており、馬力があることから若い人の人気を集めました。「バリバリバリ」と雷を思わせる特徴的なエンジン音は、当時の不良を魅了したのではないでしょうか。
終わりに

8巻第63話「One for all」より
東卍結成メンバーのキャラクターとバイクはいかがでしたか? まだ幼さが残る少年たちが愛車を自慢したり、楽しそうにツーリングしたりする場面は、青春のみずみずしさやきらめきを感じます。この後、東卍は一体どんな運命をたどるのか……。
結成メンバーたちの間で起きた事件や抗争が描かれた「血のハロウィン編」は、4巻の30話から8巻の間で描かれています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください!
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