日常的に見るスズメや鳩から、ペットとして人気なインコやオウムまで、鳥は私たちにとって身近な存在です。
今回は年間1,000作品近く漫画を読んでいるDMMブックスの書店員が、鳥好きな人におすすめの「鳥漫画」を5作品ピックアップしました。手塚治虫の名作『火の鳥』や、デフォルメされた鳥のキャラクターがかわいい漫画までバラエティ豊かな作品をトリそろえています。ぜひご覧ください！
ギャグがおもしろいおすすめの鳥漫画
シュールなギャグがおもしろい話題作から、デフォルメしたキャラクターがかわいい鳥漫画まで、おすすめの作品を3作品ご紹介します。
クジマ歌えば家ほろろ
和山やま先生お勧めの鳥（？）コメディー！中学1年生の秋、鴻田新は鳥っぽい姿の謎の生物・クジマと出会いました。腹ペコで家についてきたクジマはそのまま、浪人生の兄のせいでピリついた空気の流れる鴻田家に居候する事になったのです。冬を越え、暖かい春が来るまで。
「このマンガがすごい！ 2023」のオトコ編にランクイン！ 謎の生物・クジマとのシュールで奇妙な日常に笑えるギャグ漫画です。
中学1年生の鴻田新（こうだ・あらた）は、鳥のような謎の生物・クジマに出会います。ロシアからやってきたクジマは、春まで鴻田家に居候させてもらうことに。奇妙でにぎやかな日常が訪れます。
鋭いくちばしを持ち、水鳥のような見た目のクジマ。普段は日本語を話しますが、怒るとロシア語でまくし立てるなど、どこか破天荒な一面も……。クジマが現れる前は少しぴりついていた鴻田家に、家族のコミュニケーションが増えていく様子は心温まります。鳥好きはもちろん、ほのぼのとした日常系ギャグ漫画が好きな方にもおすすめです！
鳥ジャンキーズ
巷で話題の、イヌやネコに次ぐ第三勢力…それは鳥！！！！慣れない生活に疲れ果てた新社会人・成瀬。限界を迎えた彼が起こした行動は、隣家への突撃！ そこには成瀬に中毒症状すら起こさせる「アレ」がいた――。知る者は語る。「他の何より、鳥にハマったヤツが一番ヤバい」…と。
鳥の生態がわかる一作！ 鳥を飼っている人なら共感できるあるあるネタが満載。飼育に関する知識も学べる漫画です。
新しい環境に疲れた新社会人の成瀬は、こわもての隣人に「あるもの」を吸わせてほしいとお願いします。そこで出てきたのは110グラムのインコで……！？
イン粉（いんこ）中毒の成瀬が愛鳥家たちと交流する本作。インコを中心に鳥に関する知識が丁寧に解説されています。鳥を飼っている人が楽しめるのはもちろん、鳥の飼育に馴染みがない人は「こんな行動取るの！？」と衝撃を受けること間違いなし。さまざまな意味で勉強になる作品です。
ワカルトリ（全3巻完結）
ワカルトリ。大学一年生。この世で嫌いなものはウェイウェイした人たち。二年生のミーハ先輩はたぶん友達。得意技は屁理屈！人間の世界にもどっかしらに生息する屁理屈野郎を擬人化ならぬ擬鳥化！？「わかる」がたくさん詰まったトリ人間ワールドここに開幕！
擬人化ならぬ擬鳥化漫画！？
スズメの風貌の大学1年生・ワカルトリの日常を描いた本作。登場人物はすべて「擬鳥化」されたキャラクターです。エピソードは、作者・柴田賢志郎の実体験が元となり、日常のリアルなあるあるネタが楽しめます。
かわいい絵柄で描かれたシュールなギャグにクスリと笑えます。コマが大きく、全編ポップな色合いのフルカラーで描かれており、電子書籍でも読みやすいのでおすすめです。
おすすめの名作鳥漫画
シュールな鳥の絵柄が際立つあの名作から、生と死を題材に鳥の姿が神秘的に描かれた不朽の名作まで、おすすめの名作鳥漫画を2作品ご紹介します。
おやすみプンプン（全13巻）
ある日のこと、プンプンはクラスにやってきた転校生・田中愛子に一目惚れ。彼女から「もうすぐ地球は人の住めない星になる」「別の星に移住しないと人類はメツボーしてしまう」という話を聞いたプンプンは、今日出された「将来の夢」の作文に、「宇宙を研究する人になりたい」と書こうと思い立つ。だが翌朝、プンプンが起きると家の中が大変なことに…？
かわいさとシリアスが融合した衝撃の名作！ 波乱に満ちた少年・プンプンの人生が描かれたヒューマンドラマです。
母親に暴行して蒸発した父親。不幸な生い立ちの小学5年生のプンプンは、転校生の愛子ちゃんを好きになります。しかし、この愛子ちゃんという存在が、プンプンの人生に大きな影響を与えるのでした……。
極めてリアリスティックな絵柄で物語が綴られつつも、主人公のプンプンやその家族だけは落書きのようなシュールな鳥の絵で描写されるのが大きな特徴。物語の内容が壮絶なだけに、そのかわいい絵柄の異様さが際立ちます。人によっては衝撃的な展開が読み手の感情を揺さぶったことで話題になりました。
「鳥漫画」としては変化球ですが、一気に引き込まれてしまう勢いのある作品です。
火の鳥（カラー版）（全16巻）
火の山にすむという不死鳥–火の鳥！！ その生き血を飲んだ者は、永遠の命を得られるという……！！ 不死身の鳥をめぐって壮大な宇宙ロマンが展開する手塚漫画の代表傑作！！大波乱続出の黎明編第1弾、堂々大登場！！
人生で一度は読みたい手塚治虫の不朽の名作！
生き血を飲めば不老不死になれると言われる「火の鳥」。過去や未来へ、時空を超えて死を恐れる人間たちの前に現れます。永遠の命を求めて、火の鳥を求める人間たちの煩悩。生と死がテーマとなり、死生観について考えさせられる作品です。
長編シリーズの中でも、どくしょ部の編集部員がおすすめなのは、『火の鳥（カラー版）』の3巻に収録されている「未来編」と5巻と6巻に収録されている「鳳凰編」。「死が怖い」と潜在的に思っている人には、心に刺さる名言が多いので要チェックです。
ファンタジーやSFの世界観も魅力的な本作。モノクロ版とカラー版がありますが、神秘的な火の鳥が美しく鮮やかに描かれたカラー版をおすすめします！
終わりに
おすすめの鳥漫画はいかがでしたか？ シュールなギャグから不朽の名作まで、幅広い作品をご紹介しました。なぜ「鳥」がモチーフとして使われたのかを考えてみながら読むと、新たな発見があるかもしれませんね。
DMMブックスには、無料で試し読みできる作品や、キャンペーン中の電子書籍がたくさんあります。無料のビューアーとアプリで簡単に読むことができるので、ぜひお試しください！
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