スタジオジブリの新作や有名漫画の実写作品など、2023年の映画シーンは年間興行収入ランキング入りも期待できる話題作が勢揃いしています。
今回は、年間1,000作品近く漫画を読んでいるDMMブックスの書店員が、2023年に映画化が予定されている作品の原作・関連作を15作品ピックアップ! いち早く予習して、映画を深く楽しんでみてください。
2023年公開予定の注目劇場アニメ作品
2023年公開することが予定されている劇場アニメ作品の注目作品をご紹介します。
窓ぎわのトットちゃん(小説・全1巻完結)
黒柳徹子による800万部を超える驚愕のベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』が、今冬アニメ映画化されます。
本作は黒柳徹子の自伝小説で、第二次大戦終結前の激動期を舞台に、学校でのかけがえのない日々を子供視点から描いています。原作出版から40年を経ての映画化実現ということで話題を呼んでいます。
監督・脚本は近年の映画『ドラえもん』シリーズを多数手がける八鍬新之介。キャラクターデザインはTVアニメ『安達としまむら』のキャラクターデザインなどで知られる金子志津枝が務め、アニメーション制作はシンエイ動画と発表されています。
巧みな手腕で『ドラえもん』を手がけてきた監督が、どのように原作の日常描写を映像化するのか、期待が高まります。
北極百貨店のコンシェルジュさん(全2巻完結)

お客様は全て動物。謎の百貨店ストーリー!鬼才、西村ツチカの描く最新作は、動物がいっぱい登場する王道のファンタジーです!舞台は来るお客様が全て動物という謎の百貨店。ヒロインは新人コンシェルジュとして働く秋乃さん(人間の女の子)、彼女の前には毎回、「絶滅種」の動物のお客様が現れます。長年連れ添う妻を喜ばせたい金持ちのワライフクロウ、久々に会う父への贈り物をさがす女優のウミベミンク、美しい彼女への求婚にひるむ若者のニホンオオカミ…そして秋乃さんの周りには神出鬼没のフロアマネージャー、温かく見守る上司や、きびきびとした態度の先輩、斜に構えた謎の同僚など個性豊かなキャストが揃います。可愛い動物のお客様たちの悩みが一生懸命なヒロインの頑張りと機転で解決されるとにかく無敵に良いマンガです。
独創的な世界観で人気の漫画家・西村ツチカによるファンタジー作品が、今秋アニメ映画化されます。
お客様が全て動物の百貨店を舞台に、新人コンシェルジュ・秋乃さんの接客模様を描いていきます。
アニメ化を担当するスタジオは『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』や『ハイキュー!!』などハイクオリティな映像に定評のあるProduction I.G。監督は『ボールルームへようこそ』などの板津匡覧。アニメーター出身であり、原画として参加した『電脳コイル』や『亡念のザムド』での特徴的な仕事は作画アニメファンを熱狂させました。
作画アニメとして今年必見の一作になること間違いなし。原作の前衛的な演出がいったいどのように映像化されるのかも注目です。
SAND LAND(全1巻完結)
『ドラゴンボール』の鳥山明による短期集中連載『SAND LAND』が長編アニメーション映画として2023年8月18日に公開されます! 原作は砂漠化した未来の世界で保安官が魔物と共に幻の泉を探す冒険活劇アクション。『ドラゴンボール』連載終了後にアシスタントなしで描いた作品とだけあって、純度100%の鳥山漫画を味わうことができます。
監督は神風動画の横嶋俊久。迫力満点の映像表現が期待できます。コミカルなテイストで描かれる魅力的なキャラクターや戦車バトルが、どのように映像化されているか楽しみです。
大雪海のカイナ
『シドニアの騎士』『BLAME!』などを手がけるポリゴン・ピクチュアズが、弐瓶勉と共にオリジナル作品を手がけました。滅びかけた人類が水を求めて争いあう世界を舞台に、少年・カイナと雪海の王女・リリハの冒険が描かれます。
先行するテレビシリーズが2023年の1月から3月にかけて全11話で放送され、話題を呼びました。2023年10月に劇場公開される『大雪原のカイナ ほしのけんじゃ』は、テレビシリーズの続編。ストーリーの詳細は明かされていませんが、アニメやコミカライズで予習をしておきたいところ。漫画版の巻末にはイメージボードもついており、弐瓶勉ファンなら必読です。
SPY×FAMILY
TVアニメが大ヒットした『SPY×FAMILY』が、完全新作の劇場版として12月22日に映画公開されます。「世界一壮絶な 家族旅行が始まる――」というキャッチコピーに期待が高まります。
同作は、冷戦時代の東西ドイツを思わせる国を舞台に、スパイの夫・暗殺者の妻・超能力者の娘が擬装家族を営むコメディ漫画。劇場映画の他にも、テレビアニメはSeason2が10月から放映予定、3月にはミュージカル版が帝国劇場で公演されるなど、『SPY×FAMILY』のメディアミックスはさらなる広がりが予定されています。映画も含め、間違いなく今年注目の作品です。
響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話
『響け!ユーフォニアム』シリーズの新作続編映画が2023年8月4日に公開されます。原作の短編集から「アンサンブルコンテスト」が映像化。黄前久美子が高校2年生後半になり、北宇治高校吹奏楽部の新部長を務める姿が描かれます。シリーズの5年ぶりの続編となる新作に期待が高まります。
これまでのTVシリーズでも、キャラクターの口調や性格付けなどは細かな部分が原作から脚色・変更されています。原作との違いを知るのも楽しみの一つ。原作に触れることで新作に備えてみてはいかがでしょうか。
期待の漫画原作・実写映画化作品
2023年公開が予定されている漫画原作・実写映画化作の注目作品をピックアップしてご紹介!
君は放課後インソムニア

青春漫画の旗手が贈る思春期の眠れない夜。『富士山さんは思春期』『猫のお寺の知恩さん』で一瞬のきらめきのような思春期を描ききったオジロマコト最新作は、能登を舞台に描かれる‘眠れない’高校生の思春期の夜。不眠で悩む男子高校生・ガンタは同じ悩みを抱えるイサキと出合い、放課後に学校の今は物置になっている天文台で、つかのまの眠りと、秘密を共有するという不思議な関係が始まる……読めば明るく笑えて、そして彼らと一緒に心地よい眠りに誘われます。そしてまっすぐに、男の子と女の子の、友達から恋愛への初々しさを描きます。<あなたの眠れない夜にも、きっと意味がある>日本人の4人に1人は睡眠障害を抱え、10代の不眠症も急増していると言われる現代、くたびれているのに眠れない、つらくながい夜に「もうひとりぼっちじゃない」と言ってくれる作品です。※インソムニア=不眠症
4月からアニメが現在放映中の話題作『君は放課後インソムニア』の実写映画が、6月23日に劇場公開! 不眠症に悩む高校生の中見が、同じ悩みを抱えるクラスメイトの曲伊咲と、校内の使用されていない天文台で交流を深めていく物語です。
主演を務めるのは森七菜と奥平大兼。監督・脚本は『大豆田とわ子と三人の元夫』の演出を手がけた池田千尋です。映画の撮影は原作の舞台でもある石川県で行われたとのこと。原作でも描かれていた美しい能登の風景に期待が高まります。
カラオケ行こ!(全1巻完結)
累計55万部を突破した和山やまによる人気コミックが、2023年冬に実写映画化されます。
監督を務めるのは『リンダ リンダ リンダ』や『オーバー・フェンス』など独自のリアリティに定評のある山下敦弘、脚本はドラマ『アンナチュラル』『MIU404』や映画『罪の声』『犬王』などを手がけた野木亜紀子と、盤石な布陣です。
原作は、合唱部部長の中学生が、突然ヤクザにカラオケに誘われ歌の指導を頼まれるというコメディ。主演の綾野剛は、原作の大きな魅力だった歌唱シーンをいったいどんな風に披露してくれるのでしょうか。
岸辺露伴 ルーヴルヘ行く(全1巻完結)
荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品から、『岸辺露伴 ルーヴルヘ行く』の実写映画が2023年5月26日に公開されます。
同作は、NHKの実写ドラマシリーズ『岸辺露伴は動かない』の劇場版です。高橋一生が演じる主人公、漫画家の岸辺露伴は人を本に変えて他人の人生を「読む」ことができる特殊能力の持ち主。彼は「最も黒い色」が描かれた絵画の謎を解くため、フランスのルーブル美術館を訪れます。
本作は実際にルーヴル美術館で撮影されているのが見どころ。2023年大注目の実写作品の一つです。
水は海に向かって流れる(全3巻完結)

「あの人、本当は怒りたいんじゃないの?」高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす25歳OLの榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁が……。少年が家族の元を離れて初めて知る、家族の「罪」。自分もその被害者なのかもしれないが、加害者でもあるような気がする。割り切れないモヤモヤした思いを抱きながら、少年は少しずつ家族を知り、大人の階段を上っていく。前作から4年の沈黙を破った田島列島が、ユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、家族の元を離れて始まる、家族の物語。家族の元を離れて始まる、家族の物語。高1春、曲者揃いの住人たちと男女5人の共同生活を始めた直達。彼が淡い想いを寄せる25歳OLの榊さんとの間には、思いも寄らぬ因縁が……。「別冊マガジン」連載時より作家、著名人、漫画読みから絶賛の声が続々!宝島社「このマンガがすごい!2015」オトコ編第3位、マンガ大賞2015第2位など各漫画賞を総ナメにした名作『子供はわかってあげない』の田島列島、待望の最新作!
多くの漫画賞にランクインした名作が、広瀬すず主演の実写映画として2023年6月9日に公開されます。監督は『そして、バトンを渡された』の前田哲です。
叔父が住むシェアハウスで暮らし始めた高校生・直達、笑わないOL榊さんとの出会いが彼の毎日を変えていきます。しかし、彼女は直達の父親と複雑な因縁があり……。
独特な軽妙さとシリアスさが魅力の一作。スピッツが歌う主題歌「ときめきpart1」もそうした原作のイメージとぴったりの曲です。主題歌を聴きながら原作を読み返してはいかがでしょうか。
アンダーカレント(全1巻完結)
豊田徹也による長編コミック『アンダーカレント』が2023年10月6日に実写映画として公開されます。
同作は、一人で銭湯を切り盛りする女性・かなえが、住み込みで働くことになった謎の男性・堀と共同生活をおくる様子を描くヒューマンドラマ。登場人物たちの過去と心情を情感たっぷりの演出で描いているのが魅力です。
監督は『愛がなんだ』『街の上で』の今泉力哉。謎の男・堀を井浦新、夫を探す探偵・山崎をリリー・フランキー、失踪した夫・悟を永山瑛太が演じます。
台詞のないコマを巧みに使った作品であるだけに、映像化で漫画の雰囲気がどのように表現されているのか注目です。
沈黙の艦隊(全32巻完結)
累計発行部数3,200万部の大ヒット漫画『沈黙の艦隊』がついに実写映画化。2023年9月29日より劇場上映されます。
原作は、突如発生した海上自衛隊潜水艦の沈没事故から始まる壮大なスケールの政治サスペンス作品。主人公・海江田四郎を演じる大沢たかおが自らプロデューサーを務めることでも話題を呼びました。
監督を務めるのは『ハケンアニメ!』で多くの映画賞を受賞した吉野耕平。監督は観客の度肝を抜いた『君の名は。』の回想パートCGなどCGアーティストとしての活躍もめざましく、原作の迫力ある実写化に期待が高まります。
Gメン(全18巻完結)
2014年から2018年にかけて『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載された小沢としおの漫画『Gメン』が、なんとKing & Princeのリーダー・岸優太によって実写映画化。
4つの女子高に囲まれた男子校に転校することになった主人公・勝太。しかし可愛い女の子に出会うことしか考えていなかった勝太が入れられたのは不良ばかりのGクラスでした……。喧嘩と友情に満ちた日々の物語が始まります。
『ナンバMG5』など不良を主人公にした漫画を数多く描いてきた小沢としおによる作品だけあって、男気溢れたアツく泣ける漫画になっています。実写化不可能を思わせる激しいアクションや漫画独自のシーンがどのように映像化されているのか、期待が高まります。
原作以外にも注目! 話題映画の関連作
漫画 君たちはどう生きるか(全1巻完結)

人間としてあるべき姿を求め続けるコペル君とおじさんの物語。出版後80年経った今も輝き続ける歴史的名著が、初のマンガ化!1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が数多く示されています。そんな時代を超えた名著が、原作の良さをそのままに、マンガの形で、今に蘇りました。初めて読む人はもちろん、何度か読んだことのある人も、一度手にとって、人生を見つめ直すきっかけにしてほしい一冊です。
宮崎駿の新作『君たちはどう生きるか』が2023年7月14日に公開されます。2匹の鳥のポスタービジュアルは、宮崎監督直筆。
『君たちはどう生きるか』というタイトルは、吉野源三郎の小説と同じ。しかし、映画はオリジナルストーリーの冒険活劇ファンタジーになると発表されています。そのため、吉野限三郎の同名作品は原作ではない点にご注意ください。
宮崎駿は、これまでにも網野善彦や堀田善衛といった知識人からの影響を公言し、彼らの発言や学説を作風に大きく反映させてきました。吉野源三郎の同作も、中学時代に読んで感銘を受けたとのことです。
吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』は、1937年に発表された小説。主人公のコペル君が貧困やいじめなどの社会問題に直面する中で、さまざまな視点を獲得していく様子が描かれています。2017年には漫画版が出版され、200万部を突破する大ヒットとなりました。
番外編:ヤコとポコ(『Garden of Remembrance』関連、全7巻完結)
『リズと青い鳥』などを手がけた山田尚子が、最新作『Garden of Remembrance』を2023年秋に発表します。キャラクター原案は『花のズボラ飯』の水沢悦子。そこで、映画そのものとは関係ありませんが、DMMブックスの書店員がイチオシしたいのが『ヤコとポコ』です。
山田尚子は、水沢悦子の描く女の子の魅力を「生きている女の子らしい匂いを感じる。言うならば寝起きのヨダレの匂いのような生活感のある女の子をすごくキュートに昇華して描かれている」と語っています。山田尚子監督も一目を置く丸みのある線、そして思わず泣いてしまいそうになる感情に訴えかけてくる表情に注目して読んでみてください。
終わりに
おすすめの2023年映画化予定特集はいかがでしたか? 今回ご紹介した作品は、数巻でまとまった完結済のものも多く、手に取りやすいです。また、メディアミックスされるだけあって、どれも映画公開後に話題を呼ぶこと間違いなしです。ぜひ映画の予習に手に取ってみてください。
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