5月27日は「ドラゴンクエストの日」。日本を代表する人気RPGゲーム『ドラゴンクエスト』の発売日にちなんで、2022年に制定されました。
今回は、年間1,000作品近く漫画を読んでいるDMMブックスの書店員が、〈ドラゴンクエスト〉シリーズの漫画作品を5作品ご紹介。ゲームのストーリーにそって物語が展開するコミカライズ作品や、世界観まで完全オリジナルの人気作などを厳選しました。ファンは勿論、ゲームに触れたことがない方も、ぜひ漫画からドラゴンクエストの世界に触れてみてください!
目次
〈ドラゴンクエスト〉のコミカライズ
実は、ゲーム版のストーリーをそのまま描いたコミカライズは多くありません。ここではその中から2作品をご紹介いたします。
ドラゴンクエスト エデンの戦士たち(全14巻完結)
世界に存在する唯一の陸地・エスタード島。漁師の息子・アルスは、謎の石板を見つけたことがきっかけで、友人のキーファ・マリエルと共に謎の場所に送り飛ばされます。そこはどうやら過去の世界。飛ばされた先を支配する魔物を倒す度に、現代では新しい島が次々と発見されていきます。やがて彼らは、世界の命運を巡る魔王との戦いに直面していくことになります。
『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』のコミカライズです。担当する漫画家は、後ほど紹介する『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』を手がけた藤原カムイ。原作をベースに、オリジナルキャラクターなどを登場させて重厚なストーリーを描きだしています。また、原作にはなかった『ロトの紋章』との関連ネタを導入しているのもポイント。どちらのファンにもおすすめできる一作です。
ドラゴンクエスト 幻の大地(全10巻完結)
山奥の小さな町に暮らす主人公のボッツはある日、大地に空いた大穴から、大地の下にもう一つの「幻の大地」の存在を知ります。時折見る謎の夢・山の精霊から受けたおつげなどに触発され、未知なる冒険を求めて彼は旅に出ていきます。
1995年発売の『ドラゴンクエストⅥ』のコミカライズ作品です。ゲーム版とは異なる終わり方をするのも特徴。なお、本作に登場したテリーの幼少期を描くゲームが『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』。どちらのファンにもぜひ読んでいただきたいです。
オリジナルの物語が魅力のコミカライズ
ナンバリングタイトルのコミカライズ以外にも、ゲームをベースとしたオリジナルの物語を描いた作品も多いです。ここでは名作3作をご紹介します。
ドラゴンクエストモンスターズ+(全5巻完結)
勇者を目指す少年・トキオは、不思議なモンスターわたおによってタイジュの国に迷い込みます。彼は冒険の予感に期待をふくらませますが、みんながトキオに期待する役割は「モンスター・マスター」。この国では、最強のモンスター・マスター、テリーが行方不明になったことで、魔物が暴れ出していて……。
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』をベースにした、完全オリジナルストーリーです。同ゲームの主人公・テリーがいわゆる「闇堕ち」しているという導入から、新たな主人公の活躍を描くのが魅力。『Ⅰ』『Ⅱ』『Ⅲ』などのロトシリーズにフューチャーした物語が綴られますので、シリーズファンの方はぜひご一読ください。
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章(全15巻完結)
舞台は『ドラゴンクエストⅢ』の後の時代。大魔王ゾーマを倒したロトの血を引く少年が、世界に迫る新たな脅威に立ち向かっていきます。
1990年代に『月刊少年ガンガン』で人気を博した、ドラゴンクエストシリーズの名作です。原作・設定を担当したのは、SF作家の川又千秋。『Ⅰ』『Ⅱ』『Ⅲ』に通底するロトシリーズをベースに、原作ゲームを補完する新しいストーリーを作り上げました。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険(全22巻完結)
オリジナルと言えば絶対に外せないのがこちら! 二度のアニメ化を経験した、オリジナルストーリーの傑作です。
魔物の島でモンスターに育てられた少年・ダイは、かつて魔王ハドラーを倒した勇者アバンの弟子になります。しかし、滅ぼしたと思っていたハドラーが突如復活。自分と弟子を襲ってきた魔王を前に、アバンは弟子を守るために自らを犠牲にします……。ダイはアバンの意思を継ぎ、魔王を倒すための旅に出ます。
漫画で描かれる〈ドラゴンクエスト〉の中でも、本作は世界観やストーリーがゲームと全く関係ないのが最大の特徴。モンスターや武器の設定要素以外は完全オリジナルストーリーです。その上で90年代に大ヒットを飛ばしただけあり、面白さは格別。正統派の冒険ファンタジーをぜひご堪能ください。
終わりに
〈ドラゴンクエスト〉シリーズに関連する漫画はいかがでしたか? 名作ばかりのラインナップが目をひきます。ちなみに、どくしょ部員のイチオシは『ドラゴンクエストモンスターズ+』。いきいきと描かれるキャラクターたちに、子ども時代は魅了されていました。ゲームに思い入れがある方もない方も、ぜひ漫画からも〈ドラゴンクエスト〉シリーズの世界を楽しんでみてください。
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