おすすめの最新毒親漫画 複雑な心境を描いた8選

 暴力や育児放棄によって、子どもを追い込む毒親。大嫌いだけど見捨てられない、本当は子どもとして自分のことを愛してほしい……。毒親に育てられた人にしかわからない、悩みや葛藤を抱えている人々。今回は、そんな複雑な心境を見事に漫画で描いた作品をご紹介します。機能不全家族で育った作者のエッセイをはじめ、さまざまな立場や視点から描かれた8作品をピックアップしました。Instagramやブログで話題の作品をまとめて読みたい方にもおすすめです。

最新の毒親エッセイ漫画

 最新の毒親コミックエッセイを5作品ご紹介します。毒親に育てられた作者の、リアルな雰囲気や心情を知りたい方におすすめです。

子離れできない毒親をすててかけおちした話

子離れできない毒親をすててかけおちした話

子離れできない毒親をすててかけおちした話

郊外の集合住宅に住む、ごくごく一般的な3人家族。サラリーマンの父と、専業主婦の母、ひとり娘の奈奈。だがその家の中身は、普通とはかけ離れていた……。父は、暴言で周囲に迷惑をかけたり、日本刀を持ち出して親せきをおどすなど、問題行動を繰り返す。母は、娘・奈奈の友達づき合いに異常なほど口を出し、その手紙を盗み見している。そんな親にストレスをため込んだ奈奈は入院するも、両親はその苦悩にまったく気づかない。大学に進学しても厳しい門限に縛られるなか、奈奈はその心を癒やしてくれる男性と交際することになる。だが、大きな悲劇が待ち受けていて……。常軌を逸した両親の過干渉と、そこから脱出する娘の姿を描いた生々しいコミックエッセイ!!

 ごく一般的な家庭に生まれた奈奈。しかし、年齢を重ねるにつれて、両親の言動に違和感を覚え始めます。乱暴な父と過干渉な母による束縛や、娘を物のように扱う発言。長年耐えてきた奈奈ですが、ついに決定打となる衝撃的な出来事が……。
 毒親から離れるため「かけおち」という強硬手段に出た作者が、幸せになるまでが描かれています。成人しても全く子離れできない毒親。彼らから離れるために立てた計画とは? どのような未来が待ち受けるのか、ぜひ読んで確かめてみてください。

毒親に育てられた私はずっと「ぼっち」でした。〜欲しかったのは「普通」の人生〜

毒親に育てられた私はずっと「ぼっち」でした。〜欲しかったのは「普通」の人生〜 1

毒親に育てられた私はずっと「ぼっち」でした。〜欲しかったのは「普通」の人生〜 1

「おまえ…孤児になったんやって……?」小学2年のクリスマスイブに親に捨てられ、私の「ぼっち」人生ははじまった――。幼少期、初孫として愛されて育ったカオルは、働き者で頭がよく明るい人柄の父が大好きだった。ところが、お店の経営に失敗してしまい、借金のため夜の仕事を始めた母と父の関係が悪化すると、カオルの幸せの歯車は狂いはじめる――。日に日に悪化する両親の喧嘩をどうにか止めようと頑張るカオルだが、ある日、母が刃物を握り父に襲い掛かかった。反撃に出た父は、母の首をきつく締めて…!?父からの虐待や、母のネグレクトなどetc…。毒親に育てられた著者の「ぼっち」人生を描いたコミックエッセイ。

 両親からの暴力やネグレクト、夜逃げ……普通の人生が欲しいだけなのに。
 カオルは体が小さく生まれたものの、無事に成長し、両親から愛されながら過ごしていました。しかし、少しずつ狂い出す歯車。大好きな父親は借金を抱えて逃走、母親の再婚。両親に振り回されるカオルが、”普通の人生”を手に入れるまでの物語です。
 流血沙汰の夫婦喧嘩や、学校でのいじめ。冒頭から重い展開が続きますが、フルカラーでかわいい絵柄なので、読みやすい本作。幼少期の気持ちが細かく描かれているので、当事者目線で物語を追える一作です。

毒親介護 新興宗教にハマった母がやっと死にました\(^o^)/

毒親介護 新興宗教にハマった母がやっと死にました\(^o^)/ (1)

毒親介護 新興宗教にハマった母がやっと死にました\(^o^)/ (1)

「教祖様が早く死にますように……」札束が供えられた祭壇の前で、僕は毎日そう祈っていた。BN教の妄信的信者となった母が、信仰の名の下にわが子や夫を虐待し、家庭は崩壊! そんな狂母の奴隷と化した少年は、母のガン発覚により今度は介護を強いられることに。’宗教2世’ヤングケアラーの壮絶な30年間の記録ーー!

 母親に30年間振り回された実話に基づくエッセイ漫画。
 両親と姉の4人で暮らしていた主人公。平凡な日常は、祖母との同居をきっかけに崩壊します。ストレスの溜まった母親は暴言を吐くようになり、自己肯定感が下がり続ける主人公。やがて母親は新興宗教にハマり、さらにガンを患って……。
 毒親が毒親を生み、毒親の子どもが苦しむ負の連鎖が描かれた本作。新興宗教にハマったことで家庭が崩壊し、親として愛せない母親を介護するストレスが描かれています。

毒親だけど、愛されたかった

毒親だけど、愛されたかった

毒親だけど、愛されたかった

「どうしてそんなにイイ子でい続けるの?」「お母さんがかわいそうだから――…。」夫に逃げられ、4人の娘を一人で育てることになった母。長女の五月は、そんな母を助けようと、幼いながら小さな妹達の世話をする。ところが、最初は優しかった母が、生活の苦しさや母親というプレッシャーからか、だんだん毒母の片鱗を見せ始める。家族の生活を顧みず、男と遊び回り、五月を風俗で働かせようとするなど、やりたい放題。母親のために、家族のために、健気に働き続ける五月だったが、ついに家を出る決心をする。

 毒親に依存してしまった責任感のある長女の物語。 
 母親と4人の妹たちと暮らす、長女の五月。母親は一人で家事と子育てをこなしていましたが、ストレスから借金や夜遊びにおぼれてゆきます。そしていつしか、子が親を養う関係性に……。
 毒親に振り回されていることを自覚しながらも、心のどこかで母親から愛されることを願う作者の葛藤が描かれています。「もう一人の自分」と対話することで耐え忍ぶ五月。周りから見れば絶縁した方がいい状況でも、世界でたった一人の親だからこそ、縁を切れない複雑な心境に共感する人も多いかもしれません。

【毎日¥0】親ガチャにハズれたけど普通に生きてます

親ガチャにハズれたけど普通に生きてます

親ガチャにハズれたけど普通に生きてます

美しい母が暴力をふるう機能不全家庭に育った著者。成長に伴い、突然態度を変えた母との関係は形を変えていくが、一見幸せに見える親子ごっこに不安な気持ちがぬぐえないまま、やがて母は自死してしまう。衝撃を受けた著者の取った行動は……。親ガチャにハズれ、どん底まで落ち、自殺未遂に至りながらも、やがてゆっくりと再生していく著者の半生。普通でない家庭に生まれても、完璧な自分でなくても、誰でも、「どんなにみっともなくても、生きていていい」。親ガチャ失敗からの感動の再生物語。

 現在は漫画家として暮らす作者が、普通に生きられるようになるまでを描いた作品です。
 プライドの高い母親による、日常的な暴力。就職後にお金を使い込まれ、距離を置いていた作者ですが、ある日母親が自死してしまいます。責任を感じた作者も、やがて自殺を考えるようになってしまい……。
 親を選べない理不尽さに振り回されながらも、周囲の人に助けられ、一歩ずつ前に進んでいく作者の姿には、読者も勇気づけられます。

毒親が登場する最新漫画

 毒親が登場する最新漫画を3作品ご紹介します。オリジナルストーリーだからこそ描ける、理不尽極まりない毒親たちが登場します。

凶母(まがはは)〜小金井首なし殺人事件 16年目の真相~

凶母(まがはは)〜小金井首なし殺人事件 16年目の真相〜【合本版】1巻

凶母(まがはは)〜小金井首なし殺人事件 16年目の真相〜【合本版】1巻

「殺されたはずの母親が、実は生きている…!?」ニセ霊能者・東郷高峰事務所へ相談にやってきたのは、16年前に起きた「小金井首なし殺人事件」の被害遺児・椿希。街で偶然、殺された母親によく似た人物を見かけたのだという。東郷は退行催眠でよく似た赤の他人だとわからせるつもりだったが、逆に椿希は「あれは実の母親だった」と確信を強め「もう一度会いたい」と想いを募らせることに。そして、数日後、事態は急展開を迎える──。『だめんず・うぉ〜か〜』倉田真由美初の長編&本格ミステリー。【※本作は『凶母(まがはは)〜小金井首なし殺人事件 16年目の真相〜』(1)〜(4)を収録した合本版です。重複購入にご注意ください。】

 16年前に起きた、首なし殺人事件の真実に迫るミステリー漫画! 
 「16年前に首を切られて殺された母親を、街で見かけた」という遺児の女性。ニセ霊能者・東郷高峰(とうごう・たかみね)を訪ねた数日後、彼女は母親と同じく首を切られて殺されてしまい……。 
 やや癖の強い性格の東郷が、交錯する事件の背景にグングン踏み込んでいきます。『凶母(まがはは)』とは誰なのか、その目的とは? レトロな作画が不気味な雰囲気を醸し出しており、ページをめくるドキドキが止まりません。ミステリアスな漫画を楽しみたい方にもおすすめです。

私には5人の毒親がいる(全4巻完結)

私には5人の毒親がいる 1

私には5人の毒親がいる 1

才色兼備な女子中学生・小川ともみ中学1年生の入学式。突然、実は全部で5人の親がいるという衝撃の事実を明かされた!! 「5人の親たちはいついかなる時も自由に接することができる」という契約でともみはシェアされることに。横暴、奔放、非常識、娘への依存にエリート志向…偏見と己のエゴにまみれた毒親たちとの地獄の日々が、こうして始まった…!!

 育ての親VS産みの親、5人の狂った毒親による壮絶サスペンス! 
 成績優秀で美人な『神童』小川ともみは中学1年生。父と母は育ての親であり、他に精子提供者・卵子提供者・代理出産をした3人の「親」がいることを知ります。やがて5人は、我こそが本当の親だと、ともみの取り合いをはじめ……。
 血のつながりと心のつながりの複雑さから始まる物語。度を超えたともみの取り合いは、もはや狂気です。5人の毒親それぞれが抱える闇も繊細に描かれており、深い没入感を生み出しています。全4巻で完結しているので、一気に結末まで読み進められます。

真綿の檻

真綿の檻(1)

真綿の檻(1)

電子コミック150万DLのメガヒット作!古風で地味でおとなしそうな女性…それが榛花の印象。幼い頃から親の手伝いばかり、結婚してからは夫に尽くす毎日。そんなある日、母が負傷し介護を要求されることに。反発する夫に、榛花の親は「離婚して帰ってこい」と榛花に告げる。しかし、それに榛花が返した言葉は、あまりにも予想外で強烈なものだった…!!電子コミックが口コミで大ブレイク!「親に対する感情、共感した」「母親目線の物語もあって感動した」「この結末は予想できなかった!」などの感想が殺到。累計1億円以上を売り上げた力作です!

 累計300万ダウンロード突破の話題作! 『深夜のダメ恋図鑑』の作者・尾崎衣良が送る、とある家族の物語。
 気弱そうな雰囲気の清武棒花(きよたけ・はるか)は、フルタイムで働きながら家事をこなす日々。そんな彼女の姿を見て、棒花の弟は「まるで奴隷だ」と感じていました。ある日、母親がケガをしたため介護を依頼された棒花。その時、彼女が放った言葉とは……?
 衝撃の一言と、その真意に注目! 読めば誰もがスカッとすること間違いありません。両親だけではなく、弟との確執にも注目です。話題の毒親漫画をぜひお楽しみください。

終わりに

 毒親が登場する最新のエッセイ・漫画はいかがでしたか? 実話が描かれているコミックエッセイは、当事者ならではのリアルな心情や体験が綴られています。オリジナルストーリーの漫画も、本当にありそうな描写が盛り込まれた作品や、フィクションでも真に迫るものがある作品などをご紹介しました。気になった作品があればぜひ読んでみてください。
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